大事にしたい!日本の伝統収納の茶箱とは

子どもの頃、祖父母の家でかくれんぼ。押し入れに大きな木箱を見つけ、この中に隠れよう!と蓋を開けたら、たくさんの着物が入っておりました。押し入れに隠された大きな箱なんて、すっかり忘れていたのですが、今ではその魅力を伝えたいほどにまで惹かれてしまいました。

茶箱の歴史

現代の認識では茶箱って何?という方が多いのではないでしょうか?

中国の喫茶方が室町時代に伝わり、禅宗の広がりとともにお茶を楽しむことが各地に知れ渡り、国内でも茶作りが始まりました。そして江戸時代、江戸や大阪へお茶を運ぶためにつくられた木箱が茶箱の始まりと言われておりました。また、千利休が野外でお茶を楽しむためにお茶道具一式をいれて持ち運んでいた箱が茶箱の始まりなど諸説あります。

私の認識している茶箱とは杉板の箱の内側にトタンが貼られている箱ですが、その茶箱の製作は、明治時代のころから始まったようです。

茶箱の性能と製造

本来は茶葉を保管するための箱。国産の杉板とトタンで出来た箱です。杉板は、水分が多いときに吸収し少ない時に吐き出すという特性。亜鉛メッキのトタンは、半田で密封することで湿気や乾燥を防ぎます。気密性はないのですが、外部からの臭いを防ぎ、防虫、防湿に大変優れているものです。

茶箱は職人さんが全て丁寧に手作りされております。最盛期に静岡県内で30〜40軒ほどのあったようですが、今では4軒ほどになってしまいました。

日本の伝統工芸の茶箱。存続にもいろいろ問題があるようです。昨年、現在の製箱業さんの3軒にお邪魔させていただきました。今後、その様子をお届けしながら、古き良きものを今に活かすことを発信し、少しでも存続が途絶えないようなお手伝いができればと願っております。